③-C. TSステンレス排水装置 新設橋/補修向け ご提案例

③-C1. TSステンレス排水装置 新設橋向け ご提案例

◆→排水工指針より引用(指針は発注者様により異なります。参考例としてご覧下さい)
●→別途ご提案、他指針例(現場状況に応じご検討下さい)

③-C1-1. 各種ご提案

①自在勾配排水桝
「まがるくん」のご提案

橋梁 排水桝●縦横断勾配のある場合は自在勾配排水桝「まがるくん」をご検討下さい。

路面の勾配に合わせ縦断、横断とも調整の出来る排水桝。

こちらをご覧下さい

②桝・コンクリートの付着率向上のご提案

●鋼・コンクリート密着防錆剤を排水桝に塗布。’TSステンレス排水桝’と’コンクリート’との界面の密着向上が可能となる「鋼・コンクリート密着防錆剤」を使用し、排水桝とコンクリート床版の境界部の剥離を防止軽減し漏水・遊離石灰の発生を抑えることが可能です。

こちらをご覧下さい


下記バナーより該当「密着防錆剤を塗布した排水桝」の現場写真をご覧いただけます。


③耐候性に優れたグレーチングご提案

●耐候性に優れる「TSステンレス排水桝」をお勧めします。グレーチングは通常めっき製ですが、より長寿命なステンレス製やSGめっき製(株式会社興和工業所製)もおすすめします。

・SGめっき

SGめっきの特徴

耐食性が抜群に高い。塩水噴霧試験において通常溶融亜鉛めっきの10倍の耐食性。 特に塩害に強く、沿岸部、融雪剤を使用する道路付近の鋼鉄製品の防錆に最適。(株式会社興和工業所HPより引用)

・ステンレスグレーチング

橋梁 排水桝材質そのものをSUS製へもおすすめです

こちらをご覧下さい

④床版排水材例のご提案

●ステンレス製床版排水材
「TSステンレス排水桝」「高気密ステンレス排水管」と組み合わせオールステンレスでのご提案をお勧めします。本体がステンレス製のみならずフレキシブルチューブ接続部もステンレス製の為、樹脂製のように割れたりの損傷が防げます。
※他社製品となります。詳細仕様は各製品で異なります。詳細は他社へお問合せ下さい
※床版排水材の端部破損の場合は「TSあとからフレキ」をご検討ください

⑤掃除蓋のご提案

●形状や位置等、様々な形状ご提案が可能です。


下記バナーより該当「掃除蓋のある排水管」の現場写真をご覧いただけます。


⑥床版排水材からの導水管のご提案

●一部寒冷地では横引管を延長し床版排水からの導水を鉛直のみで排水管接続とし確実な処理を行っている。(小径の導水管では凍結による損傷、詰まりが発生しやすい為)
※イラスト、写真とも高気密ステンレス排水管φ100で床版排水導水管になります


下記バナーより該当「床版排水からの導水を横引排水管へ接続」の現場写真をご覧いただけます。


⑦ステンレス金具のご提案

TS-PIPE専用金具例●下部工への取付金具は高気密ステンレス排水管専用の薄型でもプレス加工を施したTSステンレス金具をご利用下さい。(低コストで長寿命なステンレス製の金具をご利用頂けます)
※L=300程度となります。それ以上は一般的なt=6ステンレス、SS400の金具をご利用ください


下記バナーより該当「ステンレス-リブ・フランジ加工金具」の現場写真をご覧いただけます。


⑧溢水防止パッキンのご提案

●メイコーエンジニヤリング株式会社製「RDジョイント」を使用した例になります。
集水桝と下部配管を密閉接続し、漏水や溢水を防止します。
※写真は補修工事にて使用例。高気密ステンレス排水管と鋳物等の鋼製排水桝との異種金属接触対策にもなります


下記バナーより該当「RDジョイント(溢水防止パッキン)を使用」の現場写真をご覧いただけます。


⑨負圧対策のご提案

●ゲリラ豪雨等による想定外の降雨時に排水管内へ負圧が発生し、伸縮継手を破損するばかりではなく排水管をも破損することがあります。この現象を低減させる為に、空気孔を設ける場合があります。写真、図面はメイコーエンジニヤリング株式会社の負圧対策専用品「エアハンター」を使用し対策を施した例になります。


下記バナーより該当「エアハンター」の現場写真をご覧いただけます。


⑩塗装のご提案

通常、保護の為の塗装は不要ですが景観上等で塗装が必要な場合はお問合せ下さい。(塗装は当社では行っておりません。外注およびご紹介となります)


下記バナーより該当「塗装を施した」の現場写真をご覧いただけます。


③-C2. TSステンレス排水装置 補修工事向け ご提案例

TSステンレス排水桝 ご提案例


桝やパイプが傷んでいる以外の課題として
①集水部が小さく詰まりやすい
②管そのものが細い
③水抜孔が無く床版上に水が溜まりやすい
④流末が短く、飛沫水の影響を受ける

 

 

 

床版防水、舗装工事へ合わせご提案例として
①集水部を大きくする
②管径を大きくする
③水抜孔を設け床版上の水を導水可能とする
④流末を長くし飛沫水の影響を軽減する

排水桝例として
こちらをご覧下さい

桝やパイプが傷んでいる以外の課題として
・構造上コア抜きが困難な為、排水パイプの交換が難しい。流末が短く、飛沫水の影響を受ける

 

 

 

ご提案例として
①既存の中に桝、管を設置する
こちらをご覧下さい
②集水部と流末箇所のみ設置
こちらをご覧下さい
③地覆貫通管を設置する
こちらをご覧下さい

高気密ステンレス排水管 ご提案例

損傷例
①②排水管が傷んでいる
③流末が短く、飛沫水が桁へ
④床版排水材のフレキ接続部が損傷しフレキが落下

 

 

 

提案例
①長寿命な高気密ステンレス排水管を(直管部にスパイラル直管を使用で低コストに)
②垂れ流し直管のみであればスパイラル直管+斜切管仕様で低コストでのご提案が可能です
③「天板プレート一体型排水管」を使用する→こちらをご覧下さい
④「あとからフレキ」を使用する→こちらをご覧下さい

③-C3. その他ご提案製作例

穿掘(せんくつ)軽減等に
TS-HX

排水管流末に立体の六角形状のプレートを取り付けることにより排水の流れを分散させる効果を狙ったものです。

※写真はVP管に取付

通常

 
 

使用時

③-C4. 排水装置 不具合/劣化/確認事項例

排水装置の劣化等による不具合および確認事項例です。
下記1.~4.をご確認のうえ、ご覧ください。

1. 橋梁排水における不具合および劣化の確認ポイントを当社調べにて記載したものになります。
2. コメント以外でも複合的な理由により不具合、劣化が発生するものと考えられます。
3. 対策案、当社製品で劣化および不具合等が発生しないという意味ではありません。
4. 実際の計画には各発注者の指針、要領等をご確認の上、参考として参照ください。

既存材料課題点
塩ビ管:紫外線劣化、寒さによる耐衝撃性の低下、凍結による破裂、熱膨張率差での割れ
SGP管:塩害等による腐食、重量物で施工撤去時の負担が大きい、高価
→ 高気密ステンレス排水管を比較検討下さい

③-C4-1. 主に経年によると考えられる劣化、腐食例

橋梁用排水管で塩ビ管の損傷例(横)・塩ビ管破損、脱落

橋梁排水管で鋼管の腐食した例(横引き)・SGP管腐食

・SGP管腐食

・SGP管腐食

・塩ビ管割れ

橋梁用排水管で鋼管の腐食した例(垂れ流し)・SGP管腐食

・SGP管腐食

床版排水からのフレキシブルチューブ脱落例・フレキシブルチューブ脱落
(床版排水材の樹脂接続部の破損)

③-C4-2. 各種事例、提案例

①桝の流末箇所が腐食により膨らみ、塩ビ管が割れている。
対策案
新設:ステンレス排水桝は腐食による膨らみは最小限です。
補修:天板プレート一体型排水装置を使用する。
排水管を一回り大きめの径とする等

②桝とコンクリートの隙間から遊離石灰や浸水、滞水が発生している。
対策案
新設:排水桝に密着防錆剤を塗布しておく。
補修:天板プレート一体型排水装置を使用し水切りをする。

③経年による劣化、排水管と主桁の熱伸縮差により、裂けが発生している。
特に塩ビ管では熱膨張率の違いが大きく注意が必要となる。
対策案
相対伸縮量を考慮し伸縮管を設ける。

④継手部の不具合、漏水。
対策案
適切な設計および各管種毎の正しい施工を行う。
補修の場合は状況により方法が異なると考えられますので専門業者に確認ください。

⑤排水管が短く、桁に飛沫水があたっている。
対策案
補修の場合は天板プレート一体型排水装置を使用する。

橋梁用 鋼製目皿損傷例⑥ 蓋が損傷、破損している。

⑥地覆への横引管は特に詰まりやすい
対策案
定期的な清掃。
構造上、特に詰まりやすい為、
清掃のしやすい製品を使用。
TSDR-YDシリーズをご検討ください

⑥排水桝の土砂、ごみの詰まり。
対策案
定期的な清掃。
可能な限り管径を大きくする、勾配を付ける、清掃がしやすい開閉式の蓋を用いる等。
TSDR-RCF等をご検討ください

その他不具合例
床版排水材に接続したフレキシブルチューブが外れている。
対策案
あとからフレキを使用。

その他不具合例
床版排水材からの導水が無く、桁に飛沫水があたっている。
対策案
あとからフレキを使用。

その他不具合例
長さ調節の為、カットし溶接した箇所から腐食が進行している。
カットした箇所は現地溶接後、表面を何かの方法で保護したと思われるが溶融亜鉛めっきではなくなりそこから腐食が進行したものと推測される。
ステンレスの場合、めっきでは無くステンレス鋼材そのものが腐食を抑制しますので現地でカットを行った場合でも腐食は発生しにくくなります。
※当社では現地溶接は行っておりません