③-A: 高気密ステンレス排水管 特徴
比較表、よく頂くご質問
③-A. TSステンレス排水装置 特徴
実績表、よく頂くご質問
③-A1. TSステンレス排水桝+高気密ステンレス排水管
③-A1-1. 設置イメージ一例
③-A1-2. 部品図
③-A2. 「高気密ステンレス排水管」特徴等
③-A2-1. 「高気密ステンレス排水管」(TS-PIPE)特徴
長寿命 : 耐寒性、耐熱性、耐候性、耐蝕性に優れるオーステナイト系ステンレス SUS304材使用
軽量 : SGP管、VP管等と比較し軽量となり施工、運搬、安全に寄与します
低コスト : SGP管に対しイニシャルコストで、VP管に対しLCCに優れます
スパイラル直管 0.5mm厚(φ200)のSUS304コイルから、止水処理を施しスパイラル状に加工し製作
加工管 1.2mm厚(φ200)のSUS304材を展開、レーザーカットし筒状に加工しTIG溶接(バックシールド処理含)後、電解処理にて焼け取りし製作
- ステンレス鋼材、SUS304を使用しており耐久性に優れます。塩害や寒暖、紫外線に強く長寿命です
- 薄型/軽量で可搬性、施工性、安全性に極めて優れます
- イニシャルコスト、ライフサイクルコストに優れます
- 排水管に必要な強度を確保しスパイラル製法等で薄型としステンレス製ながら、低コストでのご提案が可能(おおよそφ150以上の管径からSGPめっき管との比較で低コストでのご提案が可能)※管径や形状等により異なります
- 価格について “スパイラル直管”仕様:φ200(t=0.5) 5,800円/m その他径はお問合せ下さい。“加工管”仕様:形状、長さ等により異なりますのでお問い合わせ下さい
※価格は令和4年8月末時点での価格となります。最新の価格はお問合せください - 全国実績1700件以上(令和4年6月末現在)
- ステンレス鋼材は殆どがリサイクル可能な環境にも優しい鋼材です
- 新設、補修問わず幅広くご活用頂けます。めっき不要の為、短納期での製作も可能です
- 詳しくはお気軽にお問合せ下さい
※2017年4月を持ちまして、NETIS掲載期限を迎えたためNETIS掲載を終了致しました。掲載時NETIS番号 CB-980013-VE(活用促進技術)
③-A2-2. 「高気密ステンレス排水管」(TS-PIPE)
他管種比較表
③-A2-3. よく頂く質問について
スパイラル直管仕様について
割り付けの際の延長につきまして、高気密ステンレス排水管図面の長さにて製作しますので、定尺という考え方はございませんが、後述する金具ピッチとの兼ね合いを考えますと、塩ビ管同様に4000mmで設計されることをお勧めします。
また、運送や現地での取り回し等を考慮し最大でも4500mm以下となるような設計をお願いします。
・加工管仕様について(展開切板からの溶接仕上げ)
高気密ステンレス排水管の曲管部は、仕様上エビ折れ形状となります。曲げ半径につきましてはセンターピースの大きさによって変化させています。
最少曲げ半径につきましては管径により違いますが、円周方向の溶接線同士のクリアランスが5mm以上取れる形状であれば製作可能です。
また、センターピースを除いたL型の管も製作できますが、この場合は排水工指針上、清掃用の蓋が必要とされています。その場合、コスト上の観点から蓋はフランジタイプをお勧めします。基本的には曲部の溶接線同士が重ならず、曲部での径の変化がなく、二次元上にて表現できる形状であれば対応可能です。2次元では表現できない管(特に合流管や2箇所以上の曲部があるもの)については製作できない場合がありますので、事前にご相談下さい。
・接続部について
管同士の接続は下流側を80mm伸ばし、差込用の"つぶし"を作成、施工時に差込後、シーリングし「TSカップリング」を被せる仕様です。
・取付金具について
取付金具の使用ピッチは2000mm以下とさせて頂いております。
また、高気密ステンレス排水管は1本の管につき、原則2か所以上の支持をお願いしております。
(上流・下流部の管がどちらも2箇所以上にて支持されている場合の間にある管や、排水桝等にボルト固定されている場合は取付金具1か所でも可能)
形状・材質としましては、ステンレス製でありながらコストダウンが図れる高気密ステンレス排水管専用品がありますが、縦引き専用かつH=350以下10mm刻みでのラインナップとなっておりますので、使用は下部工に限られるケースが多いのが現状です。
横引き部や、H=350を超えるケースでは、コスト面の観点から他管種と同じくSS400の溶融亜鉛メッキ仕様を標準とさせて頂いております。
また全ての取付金具の円周内面には管のズレ防止と異種金属接触腐食が起こらない様、絶縁ゴムを貼り付けております。
局部的に高負荷のかかる金具(Uボルトを使用するタイプ等)は凹みの懸念がある為、使用を避けて下さい。
・粗度係数について
ステンレス鋼管の粗度係数は0.01ですが高気密ステンレス排水管は、SUS304の2B材を使用しております。(2Bとは冷間圧延にて表面に鈍い光沢を出した材料です=スキンパス)また、スパイラル形状である直管は外面には凹凸がありますが、内面は平滑に仕上がっております。曲管部は内外面共に平滑です。
・フレキシブルチューブ接続について
主に下記の3パターンでの接続となります。
近年では確実な取付の為、①もしくは②の‘さや管’有り仕様が増えています。ただし排水管の工場製作時に溶接で取り付ける必要があります。
位置や向き等が未決で現場合わせの場合は③となります。現場合わせでさや管(ネジ切付)仕様とする場合は‘あとからフレキ/その他事例の「TSあとからフレキ」を用いネジ切付さや管で確実に固定する方法があります。
・SUS304の熱膨張率について(比較として炭素鋼管、硬質塩化ビニル管)
熱膨張率係数(10-6㎜/℃) | 17.3 | 70 | 11.6 |
③-A2-4. 「高気密ステンレス排水管(TS-PIPE)」と
他管種との仕様比較
「高気密ステンレス排水管」「VP(硬質塩化ビニル)管」「SGP(配管用炭素鋼鋼)管」
サイズ、質量一覧
呼び方 | 種類 | 外径 (mm) |
厚さ (mm) |
質量 (kg/m) |
|
φ100 | 高気密ステンレス 排水管(TS-PIPE) |
スパイラル直管 | 102.0 | 0.5(ハゼ部 2.0) | 1.5 |
加工管 | 102.0 | 1.0 | 2.6 | ||
100A | VP(硬質塩化ビニル)管 | 114.0 | 6.6 | 3.4 | |
SGP(配管用炭素鋼鋼)管 | 114.3 | 4.5 | 12.2 | ||
φ125 | 高気密ステンレス 排水管(TS-PIPE) |
スパイラル直管 | 127.0 | 0.5(ハゼ部 2.0) | 1.9 |
加工管 | 127.0 | 1.0 | 3.8 | ||
125A | VP(硬質塩化ビニル)管 | 140.0 | 7.0 | 4.5 | |
SGP(配管用炭素鋼鋼)管 | 139.8 | 4.5 | 15.0 | ||
φ150 | 高気密ステンレス 排水管(TS-PIPE) |
スパイラル直管 | 152.0 | 0.5(ハゼ部 2.0) | 2.3 |
加工管 | 152.0 | 1.2 | 4.6 | ||
150A | VP(硬質塩化ビニル)管 | 165.0 | 8.9 | 6.7 | |
SGP(配管用炭素鋼鋼)管 | 165.2 | 5.0 | 19.8 | ||
φ200 | 高気密ステンレス 排水管(TS-PIPE) |
スパイラル直管 | 202.0 | 0.5(ハゼ部 2.0) | 3.0 |
加工管 | 202.0 | 1.2 | 6.0 | ||
200A | VP(硬質塩化ビニル)管 | 216.0 | 10.3 | 10.1 | |
SGP(配管用炭素鋼鋼)管 | 216.3 | 5.8 | 30.1 | ||
φ250 | 高気密ステンレス 排水管(TS-PIPE) |
スパイラル直管 | 252.0 | 0.6(ハゼ部 2.4) | 4.5 |
加工管 | 252.0 | 1.2 | 7.6 | ||
250A | VP(硬質塩化ビニル)管 | 267.0 | 12.7 | 15.5 | |
SGP(配管用炭素鋼鋼)管 | 267.4 | 6.6 | 42.4 | ||
φ300 | 高気密ステンレス 排水管(TS-PIPE) |
スパイラル直管 | 302.0 | 0.6(ハゼ部 2.4) | 5.4 |
加工管 | 302.0 | 1.2 | 9.1 | ||
300A | VP(硬質塩化ビニル)管 | 318.0 | 15.1 | 22.0 | |
SGP(配管用炭素鋼鋼)管 | 318.5 | 6.9 | 53.0 |
参考:φ100未満時SUS管について
高気密ステンレス排水管はφ100(外径φ102)からが定番となります。
排水桝に使用する場合等、φ100未満ステンレス管の提案を行う場合はSUS一般管を使用します。下記に弊社で提案の規格を表記します。
※特にご指定が無い場合はt=2.0mmを提案しております。
呼び径 | 20A | 25A | 32A | 40A | 50A | 65A | 80A | 90A |
外径(mm) | 27.2 | 34 | 42.7 | 48.6 | 60.5 | 76.3 | 89.1 | 101.6 |
厚さ(mm) | 2.0 | 2.0 | 2.0 | 2.0 | 2.0 | 2.0 | 2.0 | 2.0 |
質量(kg/m) | 1.3 | 1.6 | 2.0 | 2.3 | 2.9 | 3.7 | 4.3 | 5.0 |
「高気密ステンレス排水管」と「一般ステンレス鋼管」比較
高気密ステンレス排水管 | (一般)ステンレス管 | ||
スパイラル直管仕様 | 加工管仕様 | 配管用ステンレス鋼管 (SUS-TP) | |
φ100 ※TP管100A |
外径φ102 t=0.5 (ハゼ部t=2.0) 1.5kg/m |
外径φ102 t=1.0 2.6kg/m |
外径φ114.3 Sch10S t=3.0 8.32kg/m Sch20S t=4.0 11.0kg/m |
φ150 ※TP管150A |
外径φ152 t=0.5 (ハゼ部t=2.0) 2.3kg/m |
外径φ152 t=1.2 4.6kg/m |
外径φ165.2 Sch10S t=3.4 13.7kg/m Sch20S t=5.0 20.0kg/m |
φ200 ※TP管200A |
外径φ202 t=0.5 (ハゼ部t=2.0) 3.0kg/m |
外径φ202 t=1.2 6.0kg/m |
外径φ216.3 Sch10S t=4.0 21.2kg/m Sch20S t=6.5 34.0kg/m |
φ250 ※TP管250A |
外径φ252 t=0.6 (ハゼ部t=2.4) 4.5kg/m |
外径φ252 t=1.2 7.6kg/m |
外径φ267.4 Sch10S t=4.0 26.2kg/m Sch20S t=6.5 42.2kg/m |
φ300 ※TP管300A |
外径φ302 t=0.6 (ハゼ部t=2.4) 5.4kg/m |
外径φ302 t=1.2 9.1kg/m |
外径φ318.5 Sch10S t=4.5 35.2kg/m Sch20S t=6.5 50.5kg/m |
重量 | 非常に軽い | 軽い | 重い |
価格 | 非常に低コスト | 比較的低コスト ※形状により異なります |
ー |
大口径ほど、より割安に ※小口径の場合、割高になる場合があります |
ー | ||
曲管等、加工物の製作 | 直管のみ、不可 | 加工性が良く様々な形状で 製作がしやすい |
可能だが高価になりやすい |
接続 | 差込み式(差し込み後、シール+TSカップリング) ※シンプルで低コスト |
可撓継手やフランジを用いる | |
注意事項 (凹み) |
薄型の為、TP管と比較すると凹みに注意必要 | 肉厚があり凹みに対し問題無し | |
用途 | 橋梁添架専用 | 汎用性が高い |
③-A3-1. 参考:排水管設置歩掛について
「高気密ステンレス排水管」と「一般ステンレス鋼管」比較
排水管流水延長 100m / コンクリートアンカー100箇所
愛知県にて設置と仮定の場合
・高気密ステンレス排水管/VP管 設置歩掛
41,910円/10m×10倍=419,100円 ・・・ ①
・コンクリートアンカー 設置歩掛
158,845円/100本×1倍=158,845円 ・・・ ②
・SGP管 設置歩掛
78,700円/10m×10倍=787,000円 ・・・ ③
高気密ステンレス排水管/VP管 アンカー削孔含む
①+②=577,945円
SGP管 アンカー削孔含む
③+②=945,845円
高気密ステンレス排水管およびVP管 排水管設置歩掛
排水管設置歩掛 10m当り |
単位 | 愛知県労務単価 (2022年度) |
金額 | |
世話役 | 0.3 | 人 | 25,900 | 7,770 |
特殊作業員 | 0.9 | 人 | 24,200 | 21,780 |
普通作業員 | 0.6 | 人 | 20,600 | 12,360 |
計 | 41,910 |
コンクリートアンカー設置歩掛
コンクリートアンカー 設置歩掛 100本当り |
単位 | 愛知県労務単価 (2022年度) |
金額 | |
世話役 | 0.9 | 人 | 25,900 | 23,310 |
特殊作業員 | 2.7 | 〃 | 24,200 | 65,340 |
普通作業員 | 1.8 | 〃 | 20,600 | 37,080 |
アンカー材料費 ※仮に300円とする |
100 | 本 | 300 | 30,000 |
小計 | 155,730 | |||
諸雑費率 | 2 | % | 3,115 | |
計 | 158,845 |
SGP管 排水管設置歩掛
排水管設置歩掛 10m当り |
単位 | 愛知県労務単価 (2022年度) |
金額 | |
世話役 | 0.4 | 人 | 25,900 | 10,360 |
特殊作業員 | 1.1 | 人 | 24,200 | 26,620 |
普通作業員 | 0.7 | 人 | 20,600 | 14,420 |
トラッククレーン運転 | 0.7 | 日 | 39,000 | 27,300 |
計 | 78,700 |
参考:日当り作業量
作業名 | 作業日当り標準作業量 |
コンクリートアンカーボルト設置 | 56本/日 |
排水管設置(VP管) | 17m/日 |
排水管設置(鋼管) | 13m/日 |
・排水管設置歩掛/日当り作業量…国交省土木工事標準積算基準書より
・労務単価…公共工事設計労務単価(令和4年3月より適用する)より
※管理費、諸経費、法定福利費等は含んでおりません。
※あくまで参考となります。
③-A4-1. 「高気密ステンレス排水管」
「TSステンレス排水桝」実績
実際の現場住所による振り分けの為、発注者様の都道府県と異なる場合があります。
また、その他理由により実数と異なる場合があります。
※令和4(2022)年6月まで実績