③-A-1. 「高気密ステンレス排水管」(TS-PIPE)
長寿命 :耐寒性、耐熱性、耐候性、耐蝕性に優れるオーステナイト系ステンレス SUS304材使用
軽量 : SGP管、VP管等と比較し軽量となり施工、運搬、安全に寄与します
低コスト: SGP管に対しイニシャルコストで、VP管に対しLCCに優れます
スパイラル直管 0.5mm厚(φ200)のSUS304コイルから、止水処理を施しスパイラル状に加工し製作
加工管 1.2mm厚(φ200)のSUS304材を展開、レーザーカットし筒状に加工しTIG溶接(バックシールド処理含)後、電解処理にて焼け取りし製作
- ステンレス鋼材、SUS304を使用しており耐久性に優れます。塩害や寒暖、紫外線に強く長寿命です
- 薄型/軽量で施工性、安全性に極めて優れます
- イニシャルコスト、ライフサイクルコストに優れます
- 排水管に必要な強度を確保しスパイラル製法等で薄型としステンレス製ながら、低コストでのご提案が可能(おおよそφ150以上の管径からSGPめっき管との比較で低コストでのご提案が可能)※管径や形状等により異なります
- 価格について “スパイラル直管”仕様:φ200(t=0.5) 4,450円/m その他径はお問合せ下さい。“加工管”仕様:形状、長さ等により異なりますのでお問い合わせ下さい
- 全国実績900件以上(令和元年10月現在)
- ステンレス鋼材は殆どがリサイクル可能な環境にも優しい鋼材です
- 新設、補修問わず幅広くご活用頂けます。めっき不要の為、短納期での製作も可能です
- 詳しくはお気軽にお問合せ下さい
※2017年4月を持ちまして、NETIS掲載期限を迎えたためNETIS掲載を終了致しました。掲載時NETIS番号 CB-980013-VE(活用促進技術)
③-A-2. よく頂く質問について
スパイラル直管仕様について
割り付けの際の延長につきまして、高気密ステンレス排水管図面の長さにて製作しますので、定尺という考え方はございませんが、後述する金具ピッチとの兼ね合いを考えますと、塩ビ管同様に4000mmで設計されることをお勧めします。
また、運送や現地での取り回し等を考慮し最大でも4500mm以下となるような設計をお願いします。
・加工管仕様について(展開切板からの溶接仕上げ)
高気密ステンレス排水管の曲管部は、仕様上エビ折れ形状となります。曲げ半径につきましてはセンターピースの大きさによって変化させています。
最少曲げ半径につきましては管径により違いますが、円周方向の溶接線同士のクリアランスが5mm以上取れる形状であれば製作可能です。
また、センターピースを除いたL型の管も製作できますが、この場合は排水工指針上、清掃用の蓋が必要とされています。その場合、コスト上の観点から蓋はフランジタイプをお勧めします。基本的には曲部の溶接線同士が重ならず、曲部での径の変化がなく、二次元上にて表現できる形状であれば対応可能です。2次元では表現できない管(特に合流管や2箇所以上の曲部があるもの)については製作できない場合がありますので、事前にご相談下さい。
・接続部について
管同士の接続は下流側を80mm伸ばし、差込用の"つぶし"を作成、施工時に差込後、シーリングし「TSカップリング」を被せる仕様です。
・取付金具について
取付金具の使用ピッチは2000mm以下とさせて頂いております。
また、高気密ステンレス排水管は1本の管に付き、原則2か所以上の支持をお願いしております。
(上流・下流部の管がどちらも2箇所以上にて支持されている場合の間にある管や、排水桝等にボルト固定されている場合は取付金具1か所でも可能)
形状・材質としましては、ステンレス製でありながらコストダウンが図れる高気密ステンレス排水管専用品がありますが、縦引き専用かつH=350以下10mm刻みでのラインナップとなっておりますので、使用は下部工に限られるケースが多いのが現状です。
横引き部や、H=350を超えるケースでは、コスト面の観点から他管種と同じくSS400の溶融亜鉛メッキ仕様を標準とさせて頂いております。
また全ての取付金具の円周内面には管のズレ防止と異種金属接触腐食が起こらない様、絶縁ゴムを貼り付けております。
局部的に高負荷のかかる金具(Uボルトを使用するタイプ等)は凹みの懸念がある為、使用を避けて下さい。
・粗度係数について
ステンレス鋼管の粗度係数は0.01ですが高気密ステンレス排水管は、SUS304の2B材を使用しております。(2Bとは冷間圧延にて表面に鈍い光沢を出した材料です=スキンパス)また、スパイラル形状である直管は外面には凹凸がありますが、内面は平滑に仕上がっております。曲管部は内外面共に平滑です。
・フレキシブルチューブ接続について
主に下記の3パターンでの接続となります。
近年では確実な取付の為、①もしくは②の‘さや管’有り仕様が増えています。ただし排水管の工場製作時に溶接で取り付ける必要があります。
位置や向き等が未決で現場合わせの場合は③となります。現場合わせでさや管(ネジ切付)仕様とする場合は‘あとからフレキ/その他事例の「TSあとからフレキ」を用いネジ切付さや管で確実に固定する方法があります。
・SUS304の熱膨張率について(比較として炭素鋼管、硬質塩化ビニル管)
熱膨張率係数(10-6㎜/℃) | 17.3 | 70 | 11.6 |
③-A-3. 「高気密ステンレス排水管(TS-PIPE)」φ200時 他管種比較表(一例)
※Φ200(他管種は200A)の比較になります。通常は大口径になると割安に、小口径になると割高に、スパイラル直管比率が高くなると割安になります。
排水管の形状や現場状況、環境により異なります。 現場毎に試算致します。お気軽にお申し付け下さい
③-A-4. 「高気密ステンレス排水管(TS-PIPE)」と「一般ステンレス鋼管」比較例
高気密ステンレス排水管 | (一般)ステンレス管 | ||
スパイラル管仕様 | 加工管仕様 | 配管用ステンレス鋼管 (SUS-TP) | |
重量 | 非常に軽い | 軽い | 重い |
価格 | 非常に低コスト | 比較的低コスト ※直管部長で異なる場合あり | - |
大口径ほど、より割安に ※小口径の場合、割高になる場合があります | - | ||
曲管等、加工物の製作 | 直管のみ、不可 | 加工性が良く様々な形状で製作がしやすい | 可能だが高価になる |
接続 | 差込み式(差し込み後、シール+TSカップリング)※シンプルで低コスト | 可撓継手やフランジを用いる | |
注意事項(凹み) | 薄型の為、TP管と比較すると凹みに注意必要 | 肉厚があり凹みに対し問題無し | |
用途 | 橋梁添架専用 | 汎用性が高い |
φ100(TP管の場合100A) | 外径φ102 t=0.5(ハゼ部t=2.0) 1.5kg/m | 外径φ102 t=1.0 2.6kg/m | 外径φ114.3 Sch10S t=3.0 8.32kg/m / Sch20S t=4.0 11.0kg/m |
φ150(TP管の場合150A) | 外径φ152 t=0.5(ハゼ部t=2.0) 2.3kg/m | 外径φ152 t=1.2 4.6kg/m | 外径φ165.2 Sch10S t=3.4 13.7kg/m / Sch20S t=5.0 20.0kg/m |
φ200(TP管の場合200A) | 外径φ202 t=0.5(ハゼ部t=2.0) 3.0kg/m | 外径φ202 t=1.2 6.0kg/m | 外径φ216.3 Sch10S t=4.0 21.2kg/m / Sch20S t=6.5 34.0kg/m |
φ250(TP管の場合250A) | 外径φ252 t=0.6(ハゼ部t=2.4) 4.5kg/m | 外径φ252 t=1.2 7.6kg/m | 外径φ267.4 Sch10S t=4.0 26.2kg/m / Sch20S t=6.5 42.2kg/m |
φ300(TP管の場合300A) | 外径φ302 t=0.6(ハゼ部t=2.4) 5.4kg/m | 外径φ302 t=1.2 9.1kg/m | 外径φ318.5 Sch10S t=4.5 35.2kg/m / Sch20S t=6.5 50.5kg/m |
③-A-5. 「高気密ステンレス排水管」「TSステンレス排水桝」 地区別実績案件数
実際の現場住所による振り分けの為、発注者様の都道府県と異なる場合があります。
また、その他理由により実数と異なる場合があります。
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